こんにちは!
神戸市須磨区板宿で就労移行支援事業をしている「ぷろろーぐ」です。
精神障がいをお持ちの方が就労に向けて日々訓練しています。
2023年5月26日の就労準備プログラムでは「SST」を行いました。
SSTはソーシャルスキルズトレーニングの略です。社会生活技能訓練とも言われます。
SSTは社会生活の中で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことです。
仕事をする上で大切な技能でもあります。
精神疾患や発達障害のあり/なしに関わらず、就労支援事業所や病院などで広く取り入れられている技法です。
練習したい場面をロールプレイで演じて、参加者から良かったところ/さらに良くなるところを教えてもらいます。そしてその練習した内容を今後の実生活の中で活かしていくプログラムになります。
ぷろろーぐのSSTでは「仕事」「家族」「生活」面での対人関係を主にテーマとして練習しています。
今回のSSTでは「急なシフト変更を断る」というテーマで行いました。
すまみらいでは、精神保健福祉士の実習生を受け入れていますが、
今日はSSTのプログラムに参加してもらいました。
(ちなみに、ぷろろーぐのスタッフは全員精神保健福祉士です)
まずは、その実習生が「バイト先で急にシフトの変更を依頼された時に断りづらい」というご自身の経験を話してくれました。
さらに、ぷろろーぐメンバーが診察時に主治医と話したエピソードを話してくれました。
主治医に『どうしても休みたい時どうしたらいいか』と相談したら『体のサインを見極めること』と言われたそうです。
『体のサインをどうやって見つけるのか』と聞くと『自分で見つけるんだよ』と言われた、とのことで。
ここで、今日のSSTのテーマが決定しました。
「しんどい時の体のサインをみつける」のグループワークをした上で、「急なシフト変更を断る」テーマのSSTを行いました。
まずは仕事を休んでもいいくらい、しんどい時の体のサインについて
参加者全員で意見を出し合いました。
発熱、頭痛、に始まり、「どうしても起き上がれない」「ずーんと沈んだ気持ち」など精神的な不調についてもたくさん上がってきました。
障害特性や病気の症状により、「仕事を休まなければならないくらいのしんどさ」は人それぞれだと思います。
一般的に仕事を休んでいい理由も知りつつ、「わたしはこんな状態になったら仕事にいくのは難しい」
と自分自身で知っておくことが重要ですね。
「実はしんどかったのに言い出しずらかった」ことをきっかけに体調を崩してしまっようなご経験はありませんか?
ご自分の心身の体調のためにも、しんどい時に無理せず断ることも働く続けるために必要なことです。
ちなみに、
障害者雇用促進法により、雇用分野における障害者差別は禁止、合理的配慮の提供は義務雇用分野における障害者差別は禁止、合理的配慮の提供は義務とされています。
障害を開示して雇用された場合、雇用主はその障害による特性やしんどさを
配慮する努力義務があります。
ご自分の病気・障害からくる「しんどさ」は会社に理解していただき、体調が悪い時には予定がなくても急な変更などを断れればいいですね。
そうもいかない場合もあると思うので、今回はうまく理由をつけて断る練習をしました。
実習生さんとメンバーさんでお互いの役割を交代させながら、
ロールプレイに挑戦です。
「急なシフト変更をお願いしたい店長」「断りたい社員」
どの会社でもよく見られる光景かもしれません。
これから就職を目指している方も将来経験することかもしれませんね。
今日の練習で話題になったポイントは、
話しはじめに困った気持ちを表現することばでした。
練習された方が、はじめに「あーーーー」と言うことで「困ったな」という気持ちが相手にしっかり伝わりました。
そして理由はしっかり言うなど返事は誠実に。
「協力したいができない」ことを申し訳なさそうにはっきり伝えられました。
最終的には
相手に食い下がられても、一生懸命断る。
これに尽きますね。
無理しすぎて体調を崩さないように、自分の身を守るための「断る」コミュニケーション、これからも学んでいければと思います。
またプログラムの報告をさせていただきます。
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就労移行支援・就労定着支援事業所ぷろろーぐ
ぷろろーぐでは精神障がいの方の就労のサポートをしています。
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