こんにちは!
神戸市須磨区板宿で就労移行支援事業をしている「ぷろろーぐ」です。
精神障がいをお持ちの方が就労に向けて日々訓練しています。
11月18日の就労準備プログラムでは「SST」を行いました。
SSTはソーシャルスキルズトレーニングの略です。社会生活技能訓練とも言われます。
SSTは社会生活の中で人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことです。
仕事をする上で大切な技能でもあります。
精神疾患や発達障害のあり/なしに関わらず、就労支援事業所や病院などで広く取り入れられている技法です。
練習したい場面をロールプレイで演じて、参加者から良かったところ/さらに良くなるところを教えてもらいます。そしてその練習した内容を今後の実生活の中で活かしていくプログラムになります。
ぷろろーぐのSSTでは「仕事」「家族」「生活」面での対人関係を主にテーマとして練習しています。
今回のSSTでは「「最近どう?」と聞かれたときにどう答えるか」というテーマで行いました。
利用者の方から、「親戚から「最近どう?」と聞かれて困る。どれくらい話したらいいのか・・・」という話があり、今回のテーマになりました。
「ぼちぼちやってます」「それはそうとね~」「○○さんは最近どうなの?」など色々な受け答えの意見が出ました。
ロールプレイでは「帰省した田舎のグイグイ聞いてくる親戚に「最近どう?」と聞かれる」場面を練習しました。
田舎の親戚役の方の熱演もあり、「こういう人絶対親戚にいる~」となりました。(本当に俳優さんみたいな演技力でした(笑))
SSTのロールプレイは現実の場面に近いほど効果があるので、今回の演じたお二人はとてもいい練習になったと思います。
今回のポイントは「質問をする」という事だと思います。
A「最近どう?」
B「ぼちぼちです。」
A「そうねんやね。体調もいいの?」
B「体調も普通です。」
とこのような質問される→答えるだけ→質問される→答えるだけの受け答えになると会話が弾みません。Aのほうも質問するのに困り会話が行き詰まると思います。
A「最近どう?」
B「ぼちぼちですね。Aさんは最近どうですか?」
A「最近は腰が痛くてね・・・」
B「そうなんですね。冬場は特に痛みますよね。湿布とかしてますか?」
A「湿布も貼って、リハビリの先生にも通っててね、そこの先生がイケメンなのよ」
B「そうなんですか!誰に似てるんですか?」
とこのように質問に答えるだけではなくて、+αで詳しく伝えたり、質問したりすると会話が広がります。
質問するという事は「あなたに興味がある」という意思表示です。
興味を持ってもらえるのは嬉しいことですよね。
ロールプレイされたお二人はこれが自然にできていたので、会話のキャッチボールになり、相手との関係性が良くなるように見えました。
「最近どう?」という質問は会話の切り口として聞いているだけである場合や、自分の最近の話をしたいということも多いと思います。
最近どうしているのかを熱心に聞いている人は少ないので、それこそ「ぼちぼちです」「いつも通りです」などと濁して答えてもいいのかなと思います。
「ぼちぼち」という関西弁は響きも使い方も万能でいいなと思いました。(笑)
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就労移行支援・就労定着支援事業所ぷろろーぐ
ぷろろーぐでは精神障がいの方の就労のサポートをしています。
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電話番号 078-797-5078
住所:神戸市須磨区飛松2-5-14
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